レポート

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【With Community Person】それぞれができることを~岡田コミュニティの推し

マルタスでは、地域や住民のために尽力する丸亀市内の各コミュニティを取材しています。

丸亀市内には、概ね小学校区を単位とした17地区でコミュニティが組織されています。この記事では、それぞれのコミュニティで活躍する人物について、その活動や思いについて紹介します。

今回は、岡田コミュニティで活躍する人物について紹介します。

臼杵實さんー岡田コミュニティ会長



長年にわたり、人権擁護委員として人権の擁護と人権思想の普及に貢献し、令和5年、法務大臣に表彰されました。

岡田コミュニティの強みについて教えてください。
市内でも高齢化率の高い岡田地区ですが、『住み続けたいまちのおかだ』の基本概念のもと、老若男女を問わず交流できるコミュニティです。

引田真人さんー岡田コミュニティセンター所長



岡田コミュニティセンターの所長をしながら、まちづくりプランナーとしても活動されています。

岡田コミュニティの強みについて教えてください。
住民の皆さんが、ボランティア活動などいろんなことに対してとても協力的に活動してくださるところです。協力してくれる方の力がないとコミュニティは成り立たないので、とてもありがたいです。

岡田コミュニティの今後の目標を教えてください。
高齢化が進んでボランティア活動に携わっていただける方が徐々に減っていますが、それをなんとか維持できるようにするのが目標です。「できるときにできることを、ちょっとでいいからほかの人のためにできることをしませんか」と呼び掛けていて、身構えずに少しでもいいのでそういう気持ちを皆さんが持ってくれたら、岡田地区がよりいい地域になっていくのではないかと思います。また、若い皆さんにもコミュニティの活動に参加してもらいたいです。若い方は、我々が気づかないような面白いアイデアを持っているので、若い方の力を借りて岡田地区を活気のある地域にしていきたいです。



岩崎勲さんー岡田おどり保存会会長



丸亀市文化協会などの経験を経て、平成9年から岡田おどり保存会の会長をされています。令和5年に香川県ボランティア大賞を受賞されました。

岡田おどり保存会の会長をされた経緯を教えてください。
岡田おどりは、約400年前に、岡田久次郎翁が水不足解消のために亀越池を築造した功績を称えて地元の人が踊った踊りがもとになっています。私は小さい頃から岡田おどりを踊っていましたが、今は時代が変わったのもあって若い人はあまり岡田おどりを踊りません。そこで、昭和47年に綾歌町が合併したのをきっかけに岡田おどり保存会が作られました。私が保存会の会長をやるきっかけになったのは、平成9年に香川県で国民文化祭が開催されたことです。その時、当時の綾歌町では民謡民舞部門がアイレックスで開催されていて、岡田おどりは地元の踊りだということでものすごくクローズアップされたんです。当時私は綾歌町文化協会の副会長をしていたので、民謡民舞部門の実行副委員長をすることになりました。それで岡田おどりに積極的に取り組むようになり、岡田おどり保存会の会長をすることになりました。

これからの目標を教えてください。
とにかく、岡田おどりの踊り手を増やしていきたいです。おどりは無形文化財で、形として残るものではないので、踊る人がいないと後世に残りません。なので、おどりを知っている人がいるうちに残していく必要があります。若い人に限らず、多くの人におどりを残すという気持ちになってほしいです。

三宅健介さんーまちづくりに取り組む経営者



岡田地区で自動車整備工場、カフェ、パン屋を営む経営者です。ある1冊の本との出会いをきっかけに、『まちづくり』に関わるようになりました。2024年7月6日には、三宅さんが所属する飯綾商工会青年部による『七夕バル』が開催されました。



『七夕バル』を開催した経緯を教えてください。
七夕バルは飯綾商工会青年部のイベントで、青年部の副部長である私がやることになったので、少し趣向を凝らしてやってみようということで取り組みました。昔、いろんなお店が土曜デーというものをしていたのを知っていたので、それを復活させたら面白いのではないか、ということで企画を進めていきました。また、地域の人がなかなか行かないようなお店をたくさん呼んで、普段とはちょっと違う楽しみ方ができるようにしました。

まちづくりに取り組もうと思ったきっかけを教えてください。
ある一冊の本を読んだことがきっかけです。それまでは特にやりたいこともなく、まちづくりをやろうとは全く思っていませんでした。ですが、その本を読んで、自分の中の固定概念が動いて「もっと自由にしていいんだ」と思ったのをきっかけに、いろんなことに挑戦するようになりました。まちづくりに関わるようになってから楽しくて、子どもや地元のために何かしなくちゃいけないなという思いが芽生えました。

これからまちづくりに関わっていきたいと持っている若い人に向けてメッセージをお願いします。
自分磨きをしたら、自分の感覚が変わってその感覚に合う人とどんどん出会えるようになります。そして、自分磨きをするようになってから、やったことに対して周りからの見る目が変わったり、行く場所が変わったりします。なので、やりたいことがあればどんどんやってください。失敗しても、それは経験になります。



次回は、川西コミュニティについて紹介します。