レポート

Report

【With Community】繋がりと学びをつくる~飯野コミュニティ

マルタスでは、住民が力を合わせて地域をより良くするために活動している丸亀市内の各コミュニティを取材しています。

丸亀市には、概ね小学校区を単位とした17の地域コミュニティが形成されています。
コミュニティは、地域にある自治会や老人会、民生児童委員会、PTAをはじめとする各種団体などにより構成されています。それぞれのコミュニティでは、地域の活動計画となる「まちづくり計画」を策定し、広報誌の発行、コミュニティまつり、環境美化、防災訓練、子育て支援などの事業を行い、地域の課題解決と、特色のあるまちづくりに取り組んでいます。



今回は、飯野コミュニティについて紹介します。



飯野地区は、丸亀市の東部に位置し、飯野山のすそ野を中心に南北に長い地域です。北に宇多津町、東に坂出市、西は土器川に接し、飯野山、青の山に囲まれた美しい町です。特に飯野山は、「讃岐富士」と呼ばれこの町の象徴となっています。「古事記」には、「讃岐國は飯依比古(いいよりひこ)と謂(い)ひ」とあり、この中の飯依比古とは、飯野山そのものを指しています。山の麓にある飯神社には、神として祀られています。

当地区においては、昭和61年(1986年)に、地域づくり推進のため、自治会や小学校、スポーツ協会等の各種団体や機関が連携し、「飯野地区地域づくり推進協議会」を設立し、丸亀市飯野コミュニティセンター内に、事務局を設けました。当協議会には6つの部会(総務、福祉、保健、体育、環境、育成)があり、年間を通していろいろな事業に取り組んでいます。

飯野コミュニティでの取り組み

飯野コミュニティセンター



県道飯野宇多津線から少し西に入った、小学校の東側にあります。現在の建物は令和3年4月に完成したもので、広いロビーには机と椅子が設置され、誰でも気軽に使えるスペースになっています。ロビーは、年間を通して季節の雰囲気を感じられる装飾がされ、取材を行った10月は、ハロウィン仕様となっていました。また、ロビー横にはカーペット敷の親子で遊べるキッズスペースがあり、憩いの場となっています。

長寿大学



高齢者が、知識や教養を身につけ、生きがいと健康づくりを図ることを目的に、年間10回実施しています。年初めには、バスで初詣に行って仲間の親睦を図っています。

おじょもん大学



一人ひとりが学びの主体となり、潤いや生きがいのある生活を楽しむことを目的に、年間11回実施しています。年に一度は、バスで工場見学等に行って、仲間の親睦を図っています。

おじょもんひろば



令和3年度から始まった事業で、未就学児童とその親を対象に、育児の情報や悩み、不安等の相談活動を行うと共に、いろいろな遊びや行事を通して、地域の人との交流を推進する場として、年間12回実施しています。最近では、リピーターや外国の方の参加もあり、事業の認知が進んでいます。

ふれあい いいのまつり



「ふれあい いいのまつり」は、毎年11月に開催される当協議会が主催のまつりです。令和6年度は11月3・4日に開催され、当センターと小学校の体育館を主会場に、東中の吹奏楽部の演奏や茶道部のおてまえ、芸能発表会では、子どもたちの様々な発表や獅子舞、ラファロット、丸亀高校書道部のパフォーマンス等が行われました。また、こども園や小学校、東中の美術部、丸亀支援学校等の展示、PTAや保護会、ヘルスメイト等によるバザーも行われ、多くの人が楽しみました。

地域のつながりを通した生活改善推進事業



町民が楽しく生き生きとした毎日を送れるように、健康づくり事業として、ヨーガと関節痛改善予防体操(筋トレ)が、新たに令和6年6月より始まりました。月に1回、1時間の運動を通して健康づくりを進めています。また、参加毎にポイントがたまり、景品がもらえるようになっています。

ふれあいカフェ



敬老事業の一環として、民生委員が中心となって、社協や当協議会の協力のもと、令和5年度の「ふれあい いいのまつり」に始まり、令和6年度からは、奇数の月にふれあいカフェを実施しています。今までは、高齢ということで、訪問という形が主流でした。しかし、これでは自宅に引きこもってしまうため、外出支援をして当センターに来てもらい、楽しく過ごしてもらうことを目的として事業を実施しています。

協働本部



協働本部では、地域がこども園や小学校を支援するときの調整を行っています。具体的には、地域コーディネーターが地域ボランティアと学校をつないでいます。小学校では、田植えや野菜作り、家庭科授業、クラブ活動等の支援を行っています。こども園では、交通安全教室や読み聞かせ等の支援を行っています。

次回は、栗熊コミュニティについて紹介します。