【With Community Person】さまざまな思いとやり方で島を守る~本島コミュニティの推し
| まちのヒト・コト
マルタスでは、地域や住民のために尽力する丸亀市内の各コミュニティを取材しています。
丸亀市内には、概ね小学校区を単位とした17地区でコミュニティが組織されています。この記事では、それぞれのコミュニティで活躍する人物について、その活動や思いについて紹介します。
今回は、本島コミュニティで活躍する人物について紹介します。
横山仁さん―小浦地区(牛島)自治会長

牛島出身で、農業を営みながら民生児童委員、消防団班長も担っています。
どのような活動をされているのでしょうか。
お寺の管理や草刈りなど、なんでもやっています。最近イノシシが増えているので、狩猟免許も取ろうかなと思っています。毎日忙しくてあっという間ですね。
どのような思いで活動をされていますか。
島をなるべくよくしたいという思いで活動しています。島の人口が減っていっていますが、移住者が来てくれたらいいですね。人が増えれば、島でできることも増えると思います。
冨木田誠さん―本島地区地域づくり推進協議会長、本島校区連合会自治会会長

本島が瀬戸内国際芸術祭に参加してから、島が変わったなと思うことはありますか。
やはり、若い方がたくさん島に来られるようになった気がします。今までだと団体で来られることくらいしかなく、それも塩飽勤番所跡や島の街並みだけを訪れて終わることが多かったのですが、全然変わってきましたね。また、観光客が写真を撮る場所も変わっていますね。島に住んでいる私たちからすると「どうしてそこで撮るんだろう」と思う場所で写真を撮られている方をよく見かけます。私たちと若い方では感性が違うので、そういう「島民が気付かない島の良いところ」が実はいっぱいあるかもしれませんね。
瀬戸内国際芸術祭について、今後やりたいことなどはありますか。
より詳しく作品についてお話できるガイドが出来たらいいなと思っています。アーティストの方は数カ月間島で生活しながら作品を制作するので、島の子どもたちも大人もアーティストの方と何かしらの交流があるんです。例えば、準備期間に作品制作を手伝ったり、作品を制作中のアーティストの方に差し入れをしたりしています。なので、アーティストの方がどんな意図で作品を作ったのか、どんな過程で作品ができたのかをもっと広めたいです。
これからのまちづくりについて、目標を教えてください。
高齢化などで島の人口が少なくなってきているので、島民だけではいろんなイベントや行事がやり通せない状況になっています。さらに、人口が減ると丸亀市内への船が減便になる可能性があり、島民の今まで通りの生活が守れなくなってしまいます。なので、これからは島外の人を巻き込んで応援をもらいながら、島民が中心になってイベントや行事をやり、島に来られる方を増やして今まで通りの生活を守っていきたいです。
窪田忠行さん―本島地区地域づくり推進協議会生活人権部会本島猟友会部リーダー

漁師/猟師をしている窪田さん。令和5年度に、市からイノシシ集中捕獲事業感謝状を贈呈されました。
イノシシの捕獲活動について、活動内容と活動のきっかけを教えてください。
塩飽本島猟友会には(2024年7月時点で)5人のメンバーがいます。捕獲歴は今年で4年目になります。本島では、4~5年前からイノシシが増えています。イノシシは泳ぐことができるので、海からの上陸を阻止しなければなりません。
イノシシの捕獲を始めたのは、近所の方が畑を荒らされるなどして困っていたので、自分が動こうと思ったからです。移住者や子どもも増えてきたので、島民の安全を守るためにも捕獲活動を頑張りたいと思います。
次回は、飯山北コミュニティについて紹介します。