高瀬茶で、美味しいお茶の淹れ方教室 2022.11.20(日)
| イベントレポート
11月20日(日)、農事組合法人高瀬茶業組合による「高瀬茶で、美味しいお茶の淹れ方教室」が開催されました。
香川県三豊市高瀬町は、香川県の生産量の約9割を占めるお茶の産地です。同組合指導の細やかな安全管理のもと、栽培・製造を行っています。また、煎茶は、丸亀藩とも深いつながりがあり、現在も丸亀市の特産品である「京極煎茶」として高瀬茶が販売されています。
今回のイベントでは、同組合の荒木直樹総務部長より、高瀬茶や同組合の歴史や茶葉の栽培などの説明のあと、実際にお茶の淹れ方を学び、お茶を味わいました。
荒木さんはお茶農家の長男に生まれ、自身もお茶栽培を手掛けています。
同組合の前身は、昭和30年に設立された「二ノ宮茶業組合」。その頃は111名の組合員がいましたが、現在は14名まで減っています。これは、農家の高齢化などが影響しており、それに伴い栽培量も減少しています。また、茶は木があればいつまでも摘むことはできるそうですが、若木の方が収穫量が良いため、ある程度で植え替えの必要があるそうです。
同組合では現在、高瀬茶の産地を守るため、販路の拡大や付加価値を付けた商品の開発など、様々な取組に臨まれています。
高瀬茶の歴史や現在を学んだあと、実際にお茶を入れて楽しみました。
緑茶は、淹れ方一つで味や茶の持つ効能が変わるそうです。茶葉と湯の量、温度、時間を意識することが美味しいお茶を楽しむ第一歩です。
今回は、3gの茶葉に約70℃、60ccの湯を入れて1分30秒待ちました。
湯を入れて少しすると「いいにおいがしてきた」と参加者の皆さんから声が上がります。
お茶を注ぐときには、急須の蓋の穴を注ぎ口に向けることで、程よく茶葉が回転し、抽出具合がよくなるそうです。
参加者の皆さんは、お茶の香りを楽しみながら高瀬茶を味わいました。
お家で楽しむポイントとして荒木さんは「まずは、家で使っている茶器にどのくらいお湯が入るかを知ることが必要です。沸騰した水は約100℃ですが、冷えた器に1回移すごとに約10℃温度が下がります。それらを意識して、ご自分の好きなお茶を楽しんでください」と話しました。
その後、紅茶なども味わい、参加者の皆さんは高瀬茶の奥深い魅力を学びました。
参加者は、「とてもいい勉強ができたと思う。家でもゆっくりとしたお茶タイムを楽しみたい」と話しました。
荒木さんは、「皆さん熱心にお茶の話を聞かれ、いろいろ質問してくださったのが印象的でした。ペットボトルのお茶とは違ったお茶の魅力を伝えることができたのではないかと思います」と話しました。
【編集部より】参加者の皆さんからは積極的に質問がなされ、お茶が好きな皆さんが集まっていたのだなと感じました。寒い季節に、温かいお茶を楽しんでみてはいかがでしょうか。