能ってなあに?舞ってみよう 謡ってみよう 2023.4.20(木)
| イベントレポート
4月20日(木)、活動団体「能楽を楽しむ会」による「能ってなあに?舞ってみよう 謡ってみよう」が行われました。
同団体は、少しでも多くの方に能楽に触れる機会を持っていただくため、ワークショップを開催しています。
能楽は日本最古の演劇といわれ、約700年前室町幕府の時代に大成されました。格式と伝統を併せ持つ能は、歴史上の出来事や伝説等を題材にして演じられています。香川が舞台の演目もいくつかあり、例えば源平合戦の「八島」、志度寺が舞台の「海人」があげられます。
今回は、講師に宝生流能楽師石黒実都さんをお迎えして、能の講義と体験会を開催。始めに能の講義が行われ、その後に参加者の皆さんは能の謡と舞を実際に体験しました。扇が参加者一人ひとりに配られ、先生にならって、扇を兜(かぶと)に見立てたり、刀に見立てたりして舞いました。謡を音読する体験も行われ、参加者の皆さんの謡に合わせて、先生が舞いました。
質問コーナーで「普段の姿勢(立ち姿)で心がけていることは?」との質問がありました。
先生は、つま先に重心を置くような立ち方や、かかとに半紙一枚入るくらいの姿勢を心がけているそうです。普段は特に姿勢を意識することはなく舞台上とのギャップがあるので、街中ではあまり見つけてもらいたくはないと笑いも交えてお話をされていました。
イベント終了後、「能楽を楽しむ会」の十河さんにお話をお聞きしました。
- 活動を始めたきっかけは?
―能楽を楽しむ会 十河さん
現在、高齢化などにより能楽に親しむ人が減少しています。能楽を観て、演じてみてわかる楽しさを広く知ってもらいたいと思い、今回マルタスに市民活動登録してワークショップを開催しました。
- これからの活動について
―能楽を楽しむ会 十河さん
今回は予想外に大勢の皆さんに参加していただきとてもうれしく思いました。観る楽しさ、やってみる楽しさをもっと広く大勢の皆さんに体験していただきたいです。
そのためには、定期的に開催することと、幅広い年代の方々が参加できるような情報の発信方法を検討したいと思っています。
【編集部より】
今回は、屋島の源平合戦を題材にした物語の「八島」を体験しました。古い言葉で書かれていても、自分が知っている物語であれば内容も理解できるので、親しみがわきますね。