こわれたおもちゃを修理します(おもちゃの病院)2023.3.18(土)
| イベントレポート
3月18日(土)、「おもちゃの病院すまいる」の山尾優さんによる「こわれたおもちゃを修理します(おもちゃの病院)」が開催されました。
山尾さんは、「日本おもちゃ病院協会」に所属しています。同協会は、ボランティアでおもちゃを修理するドクターの団体です。ドクターはおもちゃの修理を楽しむとともに、皆さんが喜んでくれることに生きがいを感じて活動しているそうです。
山尾さんは、おもちゃを修理して大事に使うことで、子どもたちに物を大切にすることや思いやりの心を伝え、笑顔を届けています。
当日は、壊れたおもちゃを持った子どもたちが開始時刻からぞくぞくと山尾さんのもとを訪れます。
あるキャラクターのおもちゃを持ってきた姉妹は「音が出なくなってしまった」と山尾さんにおもちゃを託しました。姉妹のお母さんによると、「お姉ちゃんが遊んでいたおもちゃです。妹もそのキャラクターに興味を持ち始めたので、遊ぼうと思ったら音が出なくなっていて。そんなときこのイベントを知り、もしかしたらと思い持ってきました」とのこと。
現状の確認後、ネジを外して分解し、原因をひとつずつ探っていくという作業を行っていました。今回は、スピーカーの部品に原因があったようで、その部品を交換し修理は終わりました。キッズスペースで遊んだあとおもちゃを取りに来た姉妹に、山尾さんは「これからも大事に使ってね」と声を掛けます。子どもたちはとても嬉しそうな表情で直ったおもちゃを受け取っていました。
山尾さんがこの活動を始めたのにはあるきっかけがあったそうです。
「私はほかにも子ども向けの活動をしていて、もっと自分にできることはないかなと考えたとき、子どものころに壊れたおもちゃを直してもらって嬉しかったことを思い出しました。それからおもちゃの修理について学びました。その日のうちに直せないものもありますが、子どもたちの笑顔を見ることができると嬉しいですね」
この日は、8組の親子が山尾さんのもとにさまざまなおもちゃを預けました。山尾さんは、ドクター仲間と一緒に一つひとつのおもちゃに真剣に向き合い、子どもたちの笑顔のために手を動かしていました。
【編集部より】真剣な表情でおもちゃと向き合う姿は、子どもたちの胸にも刻まれたのではないでしょうか。このイベントは、今後も開催予定です。家に眠っている思い出のおもちゃをドクターに見てもらいませんか?