香川県みどりの学校 木を削って鳥を作ってみよう(雑木バードカービング体験) 2022.10.30(日)
| イベントレポート
10月30日(日)、特定非営利活動法人フォレスターズかがわによる「香川県みどりの学校 木を削って鳥を作ってみよう(雑木バードカービング体験)」が講師に堀田幸生さんを迎え開催されました。
「フォレスターズかがわ」は、森林づくり活動、環境教育活動を通し、地域の環境保全事業を企画運営し、地域の交流を図るとともに環境教育、環境保全活動を実施しています。
今回のイベントでは、森林や各地域で整備事業の一環として伐採される樹木、それらの木や梢を素材として、木の質感を手で受け止め、感じるままにその木をナイフひとつで削り、世界にただ一羽だけの手作りの鳥を誕生させました。
まず、参加者はイチョウの葉に名前を書き、名札にしました。
続いて、鳥を制作します。柔らかく、作りやすさが特徴の「センダン」を使いました。
講師の堀田先生より、「世界でひとつの鳥、自分で名前をつけるつもりで作りましょう」とお話があり、参加者の皆さんは作業に取り掛かりました。
ナイフを使って、削ります。ナイフの刃が親指側に来るようにおへそに添えて持ちます。そのまま手首でえぐるように胴体から削り始めました。
参加者の皆さんは、集中して、黙々と作業を行っていました。
次に頭を削っていくのですが、初めは堀田先生が大まかに削り、ペンで記入したガイドに沿って、材料を回しながら、富士山のように削っていきました。くちばしは、三角形になった材料の底辺の下を削ってくちばしを出していきます。
イベントの途中で、堀田先生より、「丸亀市の木や花は何ですか?また鳥は何か知っていますか?」とクイズがありました。
そして、丸亀市の木は「ヤマモモ」、花は「サツキツツジ」であることを先生から教わりました。また、驚くことに市の鳥はいないそうで、堀田先生より、参加者の皆さんに、「丸亀市の鳥はないので、今日、皆さんで新しい鳥に名前をつけるつもりで作ってください」とお話がありました。
参加者の皆さんは黙々と作業を進め、少しふっくらした鳥や、かわいい鳥など、様々な鳥たちが新しく誕生しました。
できあがった作品は、丸亀市の木、「ヤマモモ」の枝に止まらせました。そして、枝に止まった鳥たちを並べ、合評会を行いました。
この合評会では、「自分ができなかったこと」、「人と比べること」はNGにし、自分で作った作品を褒めます。
参加者の皆さんは、「今にも飛び立ちそう!」「スマートでかわいい!」「さえずりが聞こえてきそう!」など、少し照れながらも、自分の愛鳥のこだわりや、イメージしたことを発表していました。
【編集部より】
クイズでは、丸亀市の木や花、そして鳥について初めて知り、自分が住んでる街でも知らないことがあるのだなと思いました。また、堀田先生は、違う木で制作した見本の作品も見せてくださり、木の素材だけで鳥の質感が違った作品ができることも知りました。