花あそび〜秋の花で和のしつらえ〜 2022.9.11(日)
| イベントレポート
9月11日(日)、1階オープンラウンジで「花あそび〜秋の花で和のしつらえ〜」が開催されました。主催の平野豊美さんは、身近な花や野花から季節の移ろいを感じ、近景の風景を取り入れながら、柔軟な発想でオリジナリティーあふれる作品を創る活動に取り組まれています。今回は素朴で愛らしい日常花の「菊」を使ったフラワーアレンジメントを作りました。
平野さんに今回のお花のテーマについて教えていただきました。
―平野さん
今回のテーマは、野山の身近な花を使った「里の秋」です。「里の秋」をイメージしたら、身近な花や野花がたくさん思い浮かびます。その風景が少しずつ色を変え、紅葉のグラデーションが楽しい季節が訪れます。秋にひそむ自然は、とても表情豊かに季節の移ろいを感じ、それを表現しようと思いました。 メインに活ける「菊」は、通年出回りますが、9月9日は重陽(菊の節句)です。この時期に一番美しい「菊」や色とりどりの身近な花などをふんだんに取り入れ、「里の秋」を感じていただきたいと思いました。露地栽培で自由に成長した、やんちゃで愛嬌たっぷりな菊、踊り菊を使用し、楽しく創意工夫して欲しいと考えました。
種類が違う色とりどりの花が7種類ほど用意されました。自分好みに、茎を短くし、葉を取るなどして、どう配置しようかと、参加者の皆さんは悩みながらも楽しそうに花を活けていました。
最後にミズヒキという花を活けたのですが、それを加えることにより、風の流れを感じる作品へと変わりました。完成した作品は各々の個性が出て、それぞれ印象が違った作品となりました。
平野さんは「皆さん、集中しながらも楽しそうで、この時間はお花と向き合って、自分の気持ちを投影しつつ、じんわりと心がリラックスしているようでした。同じ花を使っても、各々のスタイルで活けていて、私もエネルギーをもらいました」と話しました。
【編集部より】
お花のいい香りが漂い、通りがかった多くの人たちはイベントが気になっていた様子でした。イベント終了後、参加者の方が片づけを積極的に手伝っていたのが印象的で、全員でイベントを作り上げている雰囲気があり、皆さん終始楽しそうでした。