レカンフラワーを作ってみよう~自分だけの宝石箱~ 2022.7.16(土)
| イベントレポート
7月1日(金)から31日(日)まで、アトリエMによる展示「レカンフラワー展~花の宝石箱~」が開催されました。
アトリエMの藤田美千代さんは、「レカンフラワーをたくさんの方に知ってもらい、作品や制作を通じてお花を身近に感じて、楽しんでほしい」という思いのもと活動をされています。
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「レカンフラワー」とは、生花や生葉を自然の色と形のままの状態で立体的に乾燥させ、フレームなどに飾り付ける花のクラフトです。本来なら時間とともに色あせて枯れてしまう花の美しさを、特殊な乾燥と保存により、半永久的に留めることのできる技術です。また、「レカン」は、フランス語で『宝石箱』を意味します。同展示期間中は、多くの人が「花の宝石箱」の前で足を止め、レカンフラワーの美しさと、その宝石箱に込められた物語に思いを巡らせました。
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同展示の一環として、7月16日(土)、「レカンフラワーを作ってみよう~自分だけの宝石箱~」が開催されました。
藤田さんは、「レカンフラワーは15年くらい前からあるクラフトです。私は、押し花から入り、立体的な花の美しさを残したいと思い、レカンフラワーを始めました。ドライフラワーやプリザーブドフラワーとは違う、自然な花の美しさを残すレカンフラワーを楽しんでください」と話し、イベントがスタートしました。
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まずは、基本的なレカンフラワーの作り方を学びました。レカンフラワーではポピュラーであるバラを乾燥させる技術を学びます。
思ったより作業は簡単です。生花のバラのがくを取り、乾燥材に入れます。花の形に気を付けながら、花の周りを埋めるように乾燥剤を追加します。そのまま温かいところに約1週間に置くとできあがり。気になっても、途中で絶対に触らないことが大切だそうです。
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その後は、制作に移ります。参加者は、用意されたレカンフラワーから、好みの色や好きな花を選び、小さな額に並べていきます。皆さんとても真剣な眼差しで、バランスや配置をたくさん試しながらベストな位置を考えて貼り付けていました。
藤田さんは、参加者の皆さんの様子を見ながら、「花はふんわりと浮かす感じで貼り付けてみてください」とアドバイスをしていました。
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できあがり、箱に収まった作品はまさに花の宝石箱。参加者からは、「すごく楽しくできた。部屋に飾りたい」「難しいところもあったが、花が好きなのでとても楽しかった」と感想が聞かれました。
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【編集部より】展示は、1カ月の期間中に作品の入れ替えなども行われ、来場者を新しい作品で楽しませていました。また、作品を作るイベントでは実際にレカンフラワーに触れることで、いつもとは少し違う花の美しさを感じることができたのではないでしょうか。