楽しもう己書(おのれしょ)~筆ペンで味のある字を描こう~ 2022.4.9(土)
| イベントレポート
4月9日(土)、「己書縁えにし道場」の縁美幸さんによる「楽しもう己書(おのれしょ)~筆ペンで味のある字を描こう~」が開催されました。
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「己書(おのれしょ)」とは、読んで字のごとく、「自分だけの書」を表します。
講師の縁美幸さんは、「己書」を温もりあるコミュニケーションツールとして、「心の触れ合い」や「人との絆」を生み育てるようにと、字と絵を描いて笑顔が増える活動を広めています。
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取材した回には、子どもから大人までさまざまな年代の参加者が集まりました。
縁美幸さんは、己書を描くポイントを、「習字の概念をまずは捨ててください。漢字は左から右に普通は書きますが、己書では逆から描いてくずしてみましょう。文字のかすれも味になりますし、文字のどこを太くするか、細くするか、色のついた筆ペンを使うこともできます。アイデアを出して味のある字を描いてみてください」と話しました。
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それからは練習タイムです。参加者の皆さんは、それぞれが考えていた文字を「己書」に表現していきます。
悩みながら筆を進める方、とにかくたくさん描いてみる方、講師の書を参考にする方…。皆さんそれぞれの方法で描き進めていきました。その間も縁さんは、「かすれはインクの量や紙の凹凸でも変わってきます」とアドバイスや、「その字、とても味が出ていますね」と参加者に声を掛けていました。
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ある程度練習をしたあとは、はがきに清書をします。
描いた作品には、自分が描いた証として落款印をイメージし、朱色で名前をつけました。また、己書のワークショップに参加した証明として、「己書印」が押印されました。
参加者の皆さんは真剣な表情で自分と向き合い、書を楽しんでいる姿がとても印象的でした。
そうして描いた己書を画用紙に貼り付け、素敵な作品が完成しました。
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最後には、作品の紹介が行われました。自分だけのオリジナルの作品を、参加者同士で見せ合い、会場には笑顔があふれていました。
参加者からは、「楽しく己書について学べた。勉強になった」、「先生が話しやすくて良かった」などと感想が聞かれました。
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【編集部より】開催場所には、講師の縁美幸さんの作品が展示されていて、参加者だけでなくマルタスに訪れた人が足を止め、己書の世界を楽しんでいました。描くことの楽しさや喜びに触れ、とても温かい時間となりました。