レポート

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【マルタス1周年関連事業】みんなが主役の地域の課題解決~はじめの一歩、応援セミナー~ 2022.2.19(土)

2月19日(土)、マルタス1周年関連事業の一環として、「みんなが主役の地域の課題解決~はじめの一歩、応援セミナー~」が開催されました。
高齢化や人口減少が進む中で、住民が自主的に主体となり、あらゆる地域の課題に対する取組がたくさんの地域で行われるようになりました。
しかし、「この問題に対し、自分で何かしたい」と考えても、「でも、どうすればいいの?」という問題が立ちはだかります。今回は、そのような思いを共有しながら、さまざまな事例を学び、自分の活動と向き合うことで、課題解決に取り組むイメージを掴める内容で行われました。
岡山県で活動を行う「NPO法人みんなの集落研究所」の三村雅彦さんを講師に、「岡山NPOセンター」の詩叶純子さんがサポーターとして、地域課題に向けた取組の実践例を学びました。




実践例を知ろう

「NPO法人みんなの集落研究所」は、岡山県で集落の声や様子を必要なところに伝わるように届け、地域で頑張っている人に役立つ情報を集め、集落発想・現場発想の調査研究を行う専門組織です。三村さんは、岡山県津山市にある同法人の県北事務所で、美作県民局管内の地域運営組組織支援と津山市内の中高生が地域内で学べる機会のコーディネートを中心に行っています。
セミナーの前半では、津山市の紹介や岡山の取組でのさまざまな実践例を取り上げて説明を行いました。三村さんが4年ほど地域に入って活動している「上加茂(かみかも)地区住民自治協議会」の例を挙げ、地域内で行われたアンケートからの計画作りや体制の見直しなど、具体的な内容が伝えられました。



ワークショップで考えを深める

三村さんによる約1時間30分の実践例の紹介のあとは、ワークショップに移りました。4グループに分かれて行われた今回のワークショップでは、それぞれの活動について、4つのテーマで考えていきました。

①地域で感じる課題(困りごと)や地域で守りたいこと
②その課題や守りたいものに対して、自分が取り組んでみたいこと(取り組んでいること)
③実際に取り組む上で繋がりたい団体や個人
④マルタスをどう利用する?

A3サイズの紙を4等分し、①~④について、まずは個人で書き出していきました。今回のイベントには、マルタスで市民活動登録をされている団体や個人の参加も多く、それぞれの活動について向き合って考えました。
その後、グループ内で自分の書き出した内容について発表を行います。グループ内は、課題や活動内容の違うメンバーですが、発表者の内容に真剣に耳を傾け、疑問点は質問などを交えながら進めている様子が見られました。
グループ内での発表が終わった後は、グループをシャッフルし、より多くのメンバーの発表を聞き、また、自分の活動についても発表をすることで意見交換の場となりました。三村さんと詩叶さんは、それぞれのグループを回りながら、発表を聞き、アドバイスなどを行いました。





イベント終了後、詩叶さんは、「丸亀という豊かな文化の土壌で、カラフルな活動をされている皆さまが集まるこの場は、これからの可能性に満ちていると感じています」と話しました。
また、三村さんは、「グループワークを通じて、ご自身が関わっている地域での課題や困りごとに向き合い、その課題に対して『取り組んでみたいこと』を皆さんそれぞれに楽しく共有されている姿を見て、こちらも元気をいただき、具体的な実践にうつされている姿を想像して、ワクワクしました。地域の課題解決を楽しみながら、参加や協力してくださる方の輪を広げていくことができるように、これからもそれぞれのフィールドで頑張っていきましょう!」と話しました。

参加者からは、「地域の支持、課題解決を楽しめる参加体制、アンケートが大事になってくるなど、心をひくワードがいくつかあり、取り入れたいと思った。丁寧な説明でよくわかった」、「たくさんの方との交流ができて、とても勉強になった」などと感想が聞かれ、これからの活動を前向きに考えられるイベントとなったようでした。



【編集部より】イベント中はもちろん、休憩中もグループ内でお互いの活動などについて話が弾む様子が見られ、活動者様同士、横のつながりも増える機会となったのではないでしょうか。マルタスでは、今後も、市民活動者様同士が交流の持てるワークショップなどを開催する予定です。お気軽にご参加ください。