世界に一つだけのお皿を作ろう!~やさしい陶芸ワークショップ~2022.1.23(日)
| イベントレポート
1月23日(日)、陶芸家の斎藤敏子さんによるワークショップ「世界に一つだけのお皿を作ろう!~やさしい陶芸ワークショップ~」が開催されました。12月の第一部で形作っていたお皿に、それぞれ絵付けしていきました。このあと、作品は斎藤さんの手で焼き上げられ、2月に参加者のみなさんに受け渡されます。どんな仕上がりになるか、みなさん「楽しみ」とお話されていました。
イベントには、親子3組と女性2人が参加され、思い思いの絵をお皿に描きました。あらかじめ用意されたお皿や、12月に参加者自身で作られたお皿が今日のキャンバスです。斉藤さんは「何を描くか考えてね」と呼びかけます。「電車を描く!」「娘は長靴を描きたいそうです」「何を描こうかな」と、参加者それぞれに出来上がったお皿の姿を想像しながら筆を握りました。みなさんスムーズに絵を描く作業が進んでいきます。
「陶芸するのは初めて」という女性は、お手本の写真を見ながら丁寧に花の絵を描いていきました。長靴を描いている子どもさんは、薄い水色をきれいなトーンで自由に色付けします。雑誌を見ながら描くものを探していた親子の参加者は、お母さんが「お寿司」、子どもさんが「海苔せんべい」を描くというセレクト。それぞれ、自分だけの作品が次第に出来上がっていきました。
「次の色を塗るときは、ちゃんと筆を洗ってね」とお母さんが子どもさんにアドバイスしたり、親子の参加者の間では、あたたかい会話も交わされて、ほのぼのとした雰囲気で陶芸ワークショップの時間が過ぎていきました。今年の干支であるトラの絵を描いていた女性は「ここに『福』っていう文字を入れたいな」と空いたスペースを見つめました。「色は、赤か黄色」と悩まれて、赤という選択をしたら、素敵なワンポイントが入った作品ができあがりました。
「みなさんの作品に、私が手を加えることはしないんです。全然違うものになってしまって、その人の作品ではなくなるから」と斎藤さんは話されます。どんな絵を描くか図書館で調べて参加された方もいて、本格的な絵付けの時間を楽しまれていました。参加者からは「初めてのイベント参加でしたが、とても楽しい時間でした」という感想が聞かれました。
【編集部より】一枚一枚に個性が表れたお皿を作っていく過程は、参加者の皆さんが自分の内面と対話しているようにも見えて、とても楽しそうでした。世界に一人しかいない「自分」が作り出した「一枚のお皿」がこれからの暮らしを彩っていくのでしょう。