1239.5キロ ~しこくへんろを歩き切って起こったメンタルチェンジ・高知編~2022.1.13(木)
| イベントレポート
1月13日(木)、あしあと寺子屋の清家裕之さんによるトークイベント「1239.5キロ~しこくへんろを歩き切って起こったメンタルチェンジ・高知編~」が開催されました。連続5回の2回目で、女性を中心とした8名の参加者がオープンラウンジでトークに耳を傾けました。四国一周1239・5キロのお遍路がもたらしたメンタルの変化がテーマ。笑いを交えながら涙を誘うエピソードにも話が及んで、「このような体験談を聞くことはメンタルが上がる」という感想が聞かれました。
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清家さんは10年ほど前に、自分に自信がもてない状態で四国遍路を歩き、様々なメンタルチェンジを経験しました。この連続トークを企画した意図について「メンタルチェンジから学んだことをみなさんの日常に活かしてほしい」と話してくれました。この日のテーマは「へんろで体験する畏怖の念」。高知での出来事が明るく軽妙に語られていきます。
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元高校球児で体力に自信があったので、ほかのお遍路さんよりも早い日程で高知を歩き続けた清家さん。しかし、足にまめができて這うように前進したというエピソードを実演しながら聞かせてくれました。ほかの人よりも早いことが嬉しかった清家さんですが、体が思うように動かなくなったときに大きな太陽の日の出を見て、「急いでどうするんだろう」と気持ちが大きく変わったのだと言います。
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また、37番札所の岩本寺では、東北から来ていた団体と出会い、ある女性が「息子は今ごろハワイあたりにいる」と、東日本大震災の津波で流されたことをそんな風に表現するのを聞いて絶句しました。翌日、その女性から5000円札を握らされて、「あんた、頑張り」という言葉をもらったと教えてくれました。
鳥肌が立ち、ぼう然と口が開き、背筋には電気が走るような刺激。このような状態は、大自然の偉大さや優れた芸術などに触れた際に遭遇する強い感情だそうです。時には、涙が自然と流れてしまうような感動を伴うこともあり、「畏怖(いふ)の念」と呼ばれます。
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また、心理的なあり方は記憶力にも影響しているとのこと。楽しい気持ちのときは、記憶に定着しやすいそうですが、例えば、テスト前の一夜漬けなどは楽しくないのでなかなか記憶できないという事例を紹介してくれました。引き続き、愛媛編(1月20日)、香川編(1月27日)、東北・宮城編(2月3日)のトークがあります。
【編集部から】はっきりとした語りで参加者と対話しながらトークを進める清家さん。そのお話は参加者を魅了したようでした。「困難に遭遇したときにも役立つ話」を準備しているので、高校生など若い人に聞いて欲しいそうです。