「目で聴き、一緒にお話ししましょう!」たのしい手話 2021.12.2(木)
| イベントレポート
12 月 2 日(木)、Zoom Caféさんによる『「目で聴き、一緒にお話ししましょう!たのしい手話』が開催されました。
令和3年4月1日、丸亀市では、障害のあるなしによって分け隔てることのない社会をめざし、「丸亀市手話言語条例(※1)」と「丸亀市障がいのある人の情報保障及びコミュニケ ーション手段の利用促進に関する条例(※2)」が施行されました。
(※1)手話が言語であることを明確にし、手話の普及や習得、理解推進に努めることを定 めた条例。
(※2)障がいのある人が、その障がいの特性に応じたコミュニケーション手段(手話、要約 筆記、点字、音訳、拡大文字など)を利用しやすいように社会環境を構築し、また障がいの あるなしに関わらず、全ての人が安心して暮らせる社会を実現することを目的とした条例。
Zoom Café の成行稔子さんは、聴覚に障害のある方や手話通訳者と手話を通して身近に触れ 合うことにより、手話の普及を推進することを目的に活動されています。
今回のイベントでは、聴覚に障害のある近藤龍治さんが講師を、手話通訳者を岡田かをりさんが務めました。当日は、対面実施と合わせ、Web 会議アプリ「Zoom」を利用し、オンライン上で大阪や埼玉からも参加がありました。
最初に成行さんから、「私もまだ手話初心者です。丸亀市では条例が施行されるなど、手話 は言語だと認められているものの、手話の広がりはまだまだです。みんなが安心して暮らせる社会をめざし、まずは手話がどのようなものか一緒に理解していけたらいいなと思いま す」とあいさつがありました。
そして、近藤さんが登壇しました。まずは、冬に関するイラストを提示し、手話ではどのように話すのかを伝えます。例えば、「寒い」は、両手を握り、脇を締めて立て、ブルブル震 わせます。寒さで体を震わせているイメージで、「寒い」という気持ちを表情に表すことも 大切だそうです。ほかにも、「スキー」や「ツリー」、「大晦日」などさまざまな冬に関する手話を学び、参加 者の皆さんも近藤さんと一緒に手話を行い、手の動きなどを学びました。
次に行われた手話クイズでは、近藤さんが行った手話が何を意味するのか、わかったらそれぞれ答えを書き、一番早かった人には賞品が渡される早押し形式で行われました。手話で答えが出ないときには、近藤さんがユーモアを交えながらジェスチャーやヒントを出し、参加者の皆さんからは、笑顔があふれ、楽しみながら手話について学ぶことができたようです。
最後に、絵本の手話語りが行われました。近藤さんは、手はもちろん、顔や全身で感情を表現し、お話を読み進めます。12 月にぴったりなお話しの世界に、皆さんはすっかり引き込まれた様子で、真剣な表情で耳と目を向けていました。
【編集部より】参加した方からは、「とても楽しく、あっという間の1時間だった」、「手話をもっと勉強したいと思った」などと感想が聞かれ、楽しく手話と向き合う時間になったようです。