いろいろな仕事を知り、将来を考えよう!
| イベントレポート
8月20日(日)、「世界に1つの分子をつくろう~化学者のお仕事体験~」が開催されました。
同イベントは、子どもたちに身近にある地元の企業の仕事をしってもらい、将来就きたい仕事や夢について考えてもらうきっかけにしたいとの思いから、一般社団法人教育ソリューション研究協議会とマルタスが立ち上げた「讃岐お仕事お遍路プロジェクト」の一環として行われました。
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初めての開催となった今回は、四国化成から講師を招き、小学生を対象としたお仕事体験会を実施しました。
四国化成は、丸亀市に本社を置き、化学品や建材などを手掛ける会社です。タイヤやスマートフォンの材料、家の内装材、カーポートなど身近な製品に同社の技術が使われています。
今回は特に「化学者の仕事」に焦点を置いた体験会です。参加した子どもたちには白衣が配られ、服装からも化学の研究者の気分を味わいます。
「化学者の仕事は、アイデアを空想する楽しさがあります。この材料は世界を変えられる!と思うこともありますし、予想外にすごいものができることもあります。また、私たちが作った材料が使われた商品がお店に並んでいるのを見ると感動します」
と同社の研究者から仕事をしていておもしろいところが話されました。
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体験会は、四国化成が扱いを得意とする5つの原子(水素原子、炭素原子、窒素原子、酸素原子、硫黄原子)を使って新しい分子を作るという内容です。
まずは、原子には結びつくための「手」があるという考え方で、分子を作るための2つのルールを学びました。
模型を使い、いろいろな分子を作る実験からスタートです。
子どもたちは原子の組み合わせを考えながら、分子の組み立てを考えていきました。悩んで手が止まっている子には、研究者の皆さんが声を掛け、一緒にチャレンジする様子が見られました。
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いろいろな分子を作ったあとは、新しい分子を考えていきました。子どもたちの自由な発想で、いろいろな形の分子ができていきます。
できた模型には名前を付けます。また、研究者の皆さんによって化学者用の構造式が書かれ、それらを持って撮影も行いました。
実際に新しい分子ができたときは、勝手に利用されないように特許庁に申請を出し、特許を取ります。今回は、手作りの「こども特許証」が発行されました。
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【編集部より】子どもたちによって作られた分子は、大きかったり小さかったり、長かったり丸かったり、柔軟なアイデアがたくさん盛り込まれていました。この経験が将来の夢を考えるきっかけとなるのかもしれません。