【With Community Person】若い世代へバトンをつないでいく~広島コミュニティの推し
| まちのヒト・コト
マルタスでは、地域や住民のために尽力する丸亀市内の各コミュニティを取材しています。
丸亀市内には、概ね小学校区を単位とした17地区でコミュニティが組織されています。この記事では、それぞれのコミュニティで活躍する人物について、その活動や思いについて紹介します。
今回は、広島コミュニティで活躍する人物について紹介します。
横瀬實さん―ふれ愛の町ひろしまをつくる会 会長
令和7年に小中学校が再開されましたが、それについてはどう思われていますか。
島の方々も皆さん喜んでおられると思います。しかし、15年も休校していたら地域との結びつきが休校前と同じようにできるのかなという心配があります。大きな学校であれば地域がそこまで関わることもないと思うのですが、広島のように子どもが少ない小さい学校であれば地域の協力も必要があると思います。学校側から協力してほしいという呼びかけがあれば、島のみんなで協力したいです。いい関係で関わっていければと思います。
これから広島に移住したいという人が増えそうですが、どのように関わっていきたいですか。
移住してきた方と一緒に交流しながら、いい関係でうまくやっていきたいですね。今、ある自治会のメンバーの半分ほどが移住してこられた若い方になっていますが、皆さん良い人で、いろいろな行事にも参加や協力をしてくださいます。中には、HOTサンダルプロジェクトに参加したことがきっかけで広島に移住してくれた方で「島でずっとお世話になったから、次にHOTサンダルプロジェクトに来てくれた子には島の住人としてお世話をしたい」と口にしてくださる方もいらっしゃるので、そんな気持ちを持ってくれる人が来てくれたら嬉しいです。
岡田薫夫さん
ご両親のケアのため、約40年前に小手島へUターンした岡田さん。
ご両親の介護を終えた後、島内にアート作品を作ったり、一本の木に紅白の花をつける源平桃を植えたりと、小手島を盛り上げるために様々な取り組みを行っています。
現在の取り組みを始めたきっかけを教えて下さい。
両親を看取ったあとに小手島に目を向けてみると、観光名所や民宿といったものが何もないことに気付きました。これではだめだと思い、自治会長に立候補しました。
源平桃は元々父が植えていたものが家の畑に何本かあったのですが、「これが島の何かにならないかな」と少しずつ家の周りに植えはじめたのが始まりです。また、源平桃を植える活動を続けないといけないなと思うきっかけになったのは、東日本大震災の年に源平桃の実がたくさん見つかったことです。それまでは実がなっても草に紛れてなかなか見つからなかったのですが、あの年は本当にすごい量が見つかったんですよ。妻がそれを見てびっくりして、「この子たちも、自分たちの子孫を残そうと危機を感じたのかな」と言っていたのを見て、これはやり続けないといけないなと思いました。
しかし、後継者がいないので、私の代で終わりかな。それはそれでいいのではないかなと思います。
活動のモチベーションを教えて下さい。
自分の中で常に頭に入れている座右の銘が二つあって、一つは「頼らない、慣れない、飽きない」。もう一つは「欲無くしてすべて足り、欲がありて万事窮す」です。どちらも本を読んで知った言葉です。
最初から誰かに頼ろうとせず、誰かに手伝ってもらえなくても構わない。できなかったらできなくていい、また来年やればいいんだから。一人だけでも源平桃を植えます。
高橋周平さん
大学に在学中、HOTサンダルプロジェクトに参加したことがきっかけで、令和3年9月に手島に移住。現在は「幻の唐辛子」とも呼ばれる香川県の郷土野菜・香川本鷹を栽培しながら、猟友会に所属したり手島自然教育センターの管理に携わったりと、島の仕事にも積極的に関わっています。
手島に移住し、香川本鷹の栽培に取り組むようになった理由を教えて下さい。
HOTサンダルプロジェクトで手島に来た時に、自然の中に人が作った畑がある景色を見てすごくきれいだなと思ったのがきっかけです。その当時は、定年を迎えたら島に移住して畑をやりながら絵を描く生活をするのも悪くないな、という程度にしか思っていませんでした。しかし、HOTサンダルプロジェクトで手島を訪れたときにお世話になった香川本鷹を作られていた方が亡くなり、ご家族が畑を続けていたけど厳しくなってきたというのを聞き、畑がある景色がなくなるかもしれないと思うと寂しかったので、だったら今やろうということで思い切って移住し、香川本鷹の栽培を始めました。
手島自然教育センターの管理など、島の仕事にも積極的に関わられていらっしゃいますが、なぜそういった仕事に関わるようになったのですか。
島に住んでいると、やはり若い人の力が必要です。センターに宿泊される方の予約やお布団を出す作業など、年配になると厳しい仕事がどうしても出てきてしまうので、協力できることはできる範囲で協力しなければということでやっています。HOTサンダルプロジェクトに参加していたことで移住する前から島の状況は知っていたので、移住したらやらなければならないと思っていました。
これからの目標を教えて下さい。
より品質の良い香川本鷹を作ることと、手島で自然と畑が共存している景色を残していくことが目標です。年々気候が変わっていく中で難しい部分もあるのですが、好きでやっているので作り続けられる限りは作れればいいなと思います。また、香川本鷹を作っていると調味料として使いたいという話も聞くので、香川本鷹と合わせて活用できる作物も作れたらいいかなと思っています。今はレモンなどの柑橘類や山椒を育てようと、今少しずつ植える場所を確保したり開墾して畑にしたりしています。
大変なこともありますが、楽しいことの方が大きいのでやっていけています。
次回は、城北コミュニティについて紹介します。


