レポート

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【With Community】島外の人々といい関係をつくり、島の良さを引き継いでいく~広島コミュニティ

マルタスでは、住民が力を合わせて地域をより良くするために活動している丸亀市内の各コミュニティを取材しています。

丸亀市には、概ね小学校区を単位とした17の地域コミュニティが形成されています。
コミュニティは、地域にある自治会や老人会、民生児童委員会、PTAをはじめとする各種団体などにより構成されています。それぞれのコミュニティでは、地域の活動計画となる「まちづくり計画」を策定し、広報誌の発行、コミュニティまつり、環境美化、防災訓練、子育て支援などの事業を行い、地域の課題解決と、特色のあるまちづくりに取り組んでいます。



今回は、広島コミュニティについて紹介します。



丸亀の沖合約12.5km、塩飽諸島の中で最大の面積を誇る「広島」と、その少し北西に「小手島」「手島」が浮かびます。この3つの島からなるのが『広島コミュニティ』です。

広島
徳川幕府が大阪城を再建するときに広島の「青木石(あおきいし)」が使われたという歴史のある石の島です。令和元年5月、「備讃諸島・石の島ストーリー」が日本遺産に認定され、島内にはストーリーを構成する文化財が点在します。広島では、現在も採石が行われています。

手島
その昔、塩飽諸島で栽培されていた幻のトウガラシ「香川本鷹」は、一度は栽培が途絶えていましたが、平成18年、手島の住民や丸亀市らが共同で復活に向け取り組んだ結果、今では島の特産品として栽培が行われています。また、元の小中学校の校舎を利用している手島自然教育センターは令和6年4月に改修工事が終わり、島ならではの自然や体験をより快適に楽しめる施設としてリニューアルオープンしました。

小手島(おてしま)
丸亀市の有人5島の中で最も小さい島で、主な産業は漁業です。島民手作りのアートやオブジェが島に点在し、訪れる人を楽しませています。春には、1本の木に紅白2色の花が咲く「源平桃」が見ごろになります。気候によって紅白の色合いが変化するそうで、毎年異なる花を楽しむことができます。

コミュニティ&センターについて



3つの島からなるコミュニティ組織「ふれ愛の町ひろしまをつくる会」は、総務部、生活部、社会福祉部、保健部、体育部の5部会が『高齢者とともに、いきいきと生活できる島づくり』という思いのもと、下記の目的に沿って島づくりに取り組んでいます。また、「広島校区連合自治会」「NPO法人石の里広島」「広島地区活性化協議会」といった地域組織や行政と連携し、島の活性化を目指します。
①島に住む住民の生活の維持・改善
②島外の人との交流や移住促進
③NPO法人石の里広島や島外の企業・団体等との連携強化

広島コミュニティは、豊かな自然環境や塩飽諸島の一つとして栄えた歴史、また、歴史的にお接待の風習があり、おもてなしの精神が息づくなど、たくさんの魅力にあふれています。
そんな地域を持続させるため、地域の課題解決に向けて島民が考え、島内外の団体との連携を深めながらできることに取り組んでいます。

地域の拠点となる施設は、旧広島中学校を改装し、市民センター・コミュニティセンター、消防屯所を整備しています。令和7年度の春には、15年度ぶりに小・中学校が再開し、この施設の2階が使われます。美しい瀬戸内海が目の前の教室で、島に移住してくる子どもたちの新たな生活がスタートします。



コミュニティでの取組

いろは石ウォーク



広島の特産品である「青木石」。島内には、「いろはにほへと」の文字から始まる格言が刻まれた石碑が43か所建てられています。毎年10月、その石碑を歩いてまわる「いろは石ウォーク」が開催されています。

広島ふれ愛まつり



広島・手島・小手島の3島が協力し、島民自らが企画、実行するコミュニティまつりです。毎年11月に開催され、広島小中学校体育館を使用して、生涯学習クラブや石の里広島デイサービス利用者が作った作品が展示されます。写真や絵手紙、竹細工など、様々な作品が並ぶほか、楽器の演奏や歌を披露する舞台発表(島の音楽会)などが行われ、島内外来場者で賑わいます。

HOTサンダルプロジェクト



HOTサンダルプロジェクトは、夏休み期間を利用し、塩飽諸島(本島、広島、手島、小手島)へ美術大学の学生が滞在して共同生活を行い、瀬戸内の豊かな自然を感じるとともに、島民との交流を深めながら美術作品の制作や発表を行うアート・プロジェクトです。令和7年度は本島に3名、広島に3名、手島に3名、小手島に2名の学生が滞在し、約15日間制作活動を行いました。

広島コミュニティのこれから

令和7年、移住してきた家族の子どもたちを受け入れたことで、約16年ぶりに小中学校が再開された広島。今後も、移住をしたいという人々やHOTサンダルプロジェクトで島に訪れる学生たちと交流し、島の良さを若い世代に引き継いでいきます。

次回は、広島コミュニティで活躍する人物について紹介します。