レポート

Report

【Expanding Story ~まるがめの市民活動~ その後】 無理なく、細く、長く活動を続けたい。特定非営利活動法人くれよんきっず

「はーい、この日は〇〇で影絵ね!」
「手遊びはどうする?」
「こっちでも考えてみるね!」

にぎやかな個室に響く、くれよんきっずの皆さんの声。
和気あいあいとした雰囲気の中、イベントの日程が次々と共有され、その内容について打ち合わせが進んでいきます。

飯山町にある倉庫の一角に、くれよんきっずの事務所があります。

『特定非営利活動法人くれよんきっず』は、現役保育士からOGまで、保育士資格を持つメンバーで結成された団体です。
現場で働く保育士や福祉施設の職員、地域の子どもたちや保護者へ、笑顔で楽しい時間を届けたいという思いで活動しています。
2023年に団体を設立し、マルタスで市民活動登録を実施。同年8月には、初めてマルタスでイベントを開催しました。

イベントでは、子どもたちが一緒に楽しめる手遊びや絵本の読み聞かせ、影絵などを披露し、毎回多くの親子でにぎわっています。

3年が経って

それから月日が流れ、団体設立から3年。
現在では各地から依頼を受け、影絵を披露する機会も増えました。「くれよんきっず」の名前とともに、その活動の輪も少しずつ広がっています。

平日の午後には事務所へ集まり、おしゃべりを楽しみながら制作やイベントの準備を進めています。
この日も、直近のイベントの確認や内容の打ち合わせが行われていました。



この2年間で変わったこと

「この2年で活動の幅が広がりました」

口コミで依頼をいただいたり、保育士同士のつながりから声を掛けていただいたりして、活動する施設も増えました。

「『くれよんきっずが来ると告知すると人が集まる』と言っていただけたこともあって、頑張りが認められてきたのかな、と本当にうれしかったです」

一つひとつの催しを丁寧に積み重ねてきた皆さん。
イベントの内容はもちろん、日頃から大切にしてきた人とのつながりが、新たな依頼へとつながっているそうです。

「人とのつながりは特に大事にしないとね」

そう話す櫻井さんと山本さんの表情が印象的でした。



新しい挑戦

9月には、新しくオープンする児童館のオープニングイベントへ出演予定。
さらに11月には、9月に開館予定のシアターマドとマルタスの間の通りで、夜の影絵イベントを企画しています。
影絵そのものにも新しい挑戦を考えています。

「今は動かない影絵ですが、手や首が動くようにできたらいいなと思っています。近い将来、お披露目できたらいいですね」





活動を続けるために

2年前の取材では課題として挙げていた活動費。
現在は、イベントを有料化し、交通費や出張費を活動費としていただくことで、より充実した活動につなげています。

取材中も、周囲では制作作業が進んでいました。
セロハンをラミネート加工して丈夫にし、影絵を長持ちさせる工夫をする人。次のイベントに向けて新しい作品を制作する人。
皆さんは楽しそうに会話を交わしながらも、手は休むことなく動き続けていました。

役割分担も自然とできるようになったそうです。
イベントの制作物は、声を掛けなくてもそれぞれが自主的に動くようになり、NPO法人として必要な書類も得意なメンバーが担当しています。

「みんなで力を合わせてきたから、ここまで続けてこられました」





活動も4年目へ

櫻井さんはこう話します。

「あっという間に4年目です。本当に人のありがたさを感じる機会がたくさんありました。このご縁を大切にしていきたいです。
『できる人が、できるときに。』
これは活動を始めた頃から変わらない目標です。無理なく、ぼちぼちと、細く長く続けていけたらと思っています。
私たち自身が笑顔で毎日を過ごすことが一番大切。私たちが楽しくなければ、楽しいイベントはできません。笑顔を届けたいと思って活動していますが、その笑顔から、私たち自身が元気をもらっています。
私たちだけでは続けられない活動です。少しずつでも多くの方に知っていただき、活動の輪を広げていけたらうれしいです」



メンバーの皆さんに聞きました。「活動を続けるモチベーションは?」

やまもっちゃん
「楽しいから!これからも楽しませてもらいます」

ガッキーさん
「とにかく楽しいから!」

ねえちゃん
「ここでみんなとおしゃべりするのも楽しいし、小さい子どもたちと会えるのも楽しみです」

ミエさん
「みんなが生き生き活動している姿に惹かれました。来てくれた人の笑顔を見るとうれしくなります」

まゆみさん
「子どもたちが楽しそうにしてくれたり、喜んでくれたりすることです」

しまもっちゃん
「楽しい、その一言です。みんなに会えるのも楽しみですね」

みきよさん
「現場を離れて10年以上になりますが、子どもや保護者の皆さんの笑顔に会えることがうれしいです」

取材中、絶えず聞こえてきた笑い声と楽しそうな会話。そして、自然と役割を分担しながら準備を進める皆さんの姿がとても印象的でした。
「無理なく、細く、長く。」
その言葉どおり、仲間とのつながりを大切にしながら歩み続けるくれよんきっずの皆さん。
これからも、子どもたちや地域に笑顔を届ける活動は続いていきます。