レポート

約9000冊以上の本を所蔵するマルタスでは、『本を通した、人や知識との新たな出会い』をテーマに、毎年本に関する取り組みを行ってきました。
今年度は、より広く本に触れていただくきっかけづくりとして、本の魅力や可能性を一人でも多くの人に知ってもらうことを目的に活動されている『BOOK遍路をつくる会』をはじめ、普段から本に触れられている活動団体さん、そして、本を通した取り組みに共感してくださった方々と一緒に、本と共に過ごすイベントを10月22日（日）に開催しました。

「BOOK WEEKEND　～本とともに休日をゆっくり過ごす～」という本のマルシェを開催した『BOOK遍路をつくる会』は、「人と本をむすび、希望をつなぐ」という理念のもと、本のある場所（書店・図書館・ブックカフェなど）で人と本がつながるきっかけを作る活動をしています。これまでに、県内の書店などを紹介する「香川BOOK遍路MAP」の制作や読書会、本にまつわるワークショップなどを多数開催し、本をとりまく世界の魅力を伝えています。
「BOOK WEEKEND」は、「一冊の本の先には、多くのあたたかな出会いが待っています。心の赴くままに、自由に、思い思いの一日を過ごしましょう。」
というコンセプトのもと、新刊・古書・ZINEなどを販売する県内外の個人書店が集まるブース、本が好きな個人や団体が本の想いを表現するブース、そして、本に合う飲食を楽しむブースを設け、約40団体が集まり本を紹介されました。気持ちのいい秋晴れの下、屋外に用意されたブースに店主それぞれがこだわって選書した本を並べ、まるで小さな書店街ができたようでした。訪れた人は、気になる本を手に取ったり、店主とおしゃべりしたり、コーヒーを片手に本を読んだり…ゆっくりと過ぎていく時間を思い思いに楽しんでいました。

館内では「BOOK WEEKEND」連動企画として、マルタス主催による「オリジナルブックカバーと豆本を作ろう」「OPEN MUSIC＆BOOK ROUNGE」が行われました。
「オリジナルブックカバーと豆本を作ろう」は、オリジナルの作品を作るワークショップです。小さなお子さんから大人の方までたくさんの方に参加いただきました。
「OPEN MUSIC＆BOOK ROUNGE」では、3人のDJが本を読みながら聞くのにぴったりな音楽をゆるやかに流しました。本と音楽、２つの文化が織りなす空気がマルタスを温かく包んでいました。

【編集部より】さわやかな秋の風が吹くちょうどよい季節。多くの方が１冊の本から紡がれる小さな出会いを楽しんでいました。本から離れている皆さんも、たまにはゆっくりと本を読む休日を過ごしてみませんか？