【市民活動の目的】
土壁など地域で受け継がれてきた木造建築技術の存続と普及に寄与することを目的に、市民や企業などを対象とした普及啓発、職人など技術者の育成、土壁でつくられた建造物や歴史的景観の保存などの活動をしています。
【活動の背景や、活動を始めたきっかけ】
阪神淡路大震災後の土壁住宅の激減と建築基準法告示改正により、土壁の存続が困難になったことをきっかけに活動が始まりました。震災後、全国で伝統木造建築の研究が始まり、それまで経験で語られることの多かった土壁など伝統木造建築技術の定量評価が可能となりつつありますが、研究成果を現場に伝える役割が必要となりました。本会は、明らかになった土壁の構造性能や省エネルギー性能などを客観的視点で市民や建築技術者など現場に伝える役割を担っています。
【自分たちの活動を届けたい人/ジャンル】
戦災を受けず江戸期の城下町の形が残る丸亀城下町には、土壁でできた歴史的建造物が多く残っています。こういった建物を活用したいと考えている人たちに、安心して快適に活用していくことが出来る技術などを支援していきたいと考えています。対象は建物所有者や活用を考えている人、歴史的建造物などの保存活用を推進しようとする行政関係者などです。
【活動を通して、丸亀のまち・人がどうなってほしいか/どのような未来を創りたいか】
広く市民などが歴史文化への興味と認識を高め、自分たちのまちを誇れるようになってほしいと願っています。土壁は過去のものではなく、研究による新たな評価により伝統を受け継ぐ新しい素材であることが明らかになってきました。地域の歴史文化を深く知ることから、未来を考え、生かすことができる多くの可能性やヒントを見つけ出すことができると考えています。
【具体的な取り組み内容】
土壁の住宅などの活用を考えている人たちへの技術支援、修理や新築などで必要な土壁や大工技術などの情報提供など。
■活動分野
・学術、文化、芸術又はスポーツ
・まちづくりの推進
・環境の保全
・科学技術の振興
・職業能力開発、雇用機会
・経済活動の活性化