2023年11月12日(日)
郷郷土にまつわる歴史講座「旧丸亀市の山城について」
人文・哲学
/
セミナー
山城をたずね歩いて40年。記録をたどってみると、38歳から78歳の現在までに約950城を調査してきた。山城というのは、とくに戦国時代(1400年代~1500年代)に、守護や守護代はもちろん、国人(こくじん)(地元に昔から住みついていた豪族)や場合によっては村民自体が、自分たちの逃げ込み場所として山の上に造営した城である。ほとんどが大小の山上に築かれた。その跡を訪ねるためには当然、山を登らなくてはならない。夏場には蛇やまむしがいたり、草も繁茂していて歩きにくいため、調査はほとんど冬場が中心となる。冬場でも道なき山の斜面をあちこち訪ね歩いていると、大汗もかくし、足腰も痛くなる。そんな大変な山城を、何が面白くて訪ね歩いてきたのだろうか。
一つは、山に分け入って確認した「堀切」を見て、「こんな奥深いところで敵に備えて大きな溝を掘り、大変な思いで生活をしていたのか」と感動する。もう一つは、現在でも街中や山辺のあちこちに残っている「墓」を見つけ、「ここで一人の人間が、その人生をはかなく終えたのか」と感動する。そういう二つの「感動」を求めて、山や谷を歩いてきたように思う。現在ではあまり考えられないような人生動乱の体験を、現場に行けば追体験できるのである。「感動」の「追体験」。これを求めて、山城調査をつづけてきたのではないか。
日付 | 2023年11月12日 |
---|---|
時間 | 13時30分~15時 |
場所 | 1階 多目的ホール1・2 |
参加費 | 無料 |
申込方法 | 当日受付 |
対象 | どなたでも |
定員 | 60名 |
持ち物 | 特になし |
主催 | 丸亀市立中央図書館 |
講師/先生 | 山本 祐三(山城研究家) |
協力 | なし |
問い合わせ先 | 0877-24-8877 |
ホームページ | 丸亀市立中央図書館 |